千早茜『しろがねの葉』 言葉メモ
先日(2023年1月19日)直木賞受賞が発表された、千早茜さんの『しろがねの葉』に出てくる単語をメモします。
(注)
記載される単語は筆者が言語化して読解できなかったものを基本にしています。
したがって、かなり偏りがあるかと思われます。ご容赦ください。
赫然(かくぜん)
- 輝くさま
双眸(そうぼう)
- 左右両方の目。漢語的表現らしい。
筵(むしろ)
- わらとかを編んで作った敷物。
埋火(うずみび)
- 炉とか火鉢とか囲炉裏の灰の中とかに埋めておる炭火のこと。
- 多分バーベキューとかで炭火使った時に、次の火起こしを楽にするために炭火を集めておいてまだ赤いやつをそこに置いといた時のそれ。(安全管理上やばそうだが)
城普請(しろぶしん)
- 城を作ること。でいいと思う。
逃散(ちょうさん、とうさん)
- 農民闘争の一形態らしい。何かしらの理由(大抵は暮らしが厳しいとかだろうが)で、領主に対して耕作を放棄することで抵抗すること。
烈しい(はげしい)
- 「激しい」とどう違うねんと思ったが、大体一緒っぽい。
- 部首的に「激しい」は「水」的なやつで、「烈しい」は「火」的なやつというニュアンスの違いくらいはありそう。
隠田(かくしだ、おんでん)
- 年貢や租税を免れるために使っとる耕作の土地のこと。
間歩(まぶ)
- 鉱山で鉱石をとるために掘った穴。
- ポケモンのアドバンスジェネレーションの時の第146話『エスパーVSゴースト! 真夜中の決闘!?』の時にゴーストポケモンたちが潜んどった炭鉱の入り口的なやつもきっとそう。
瀟洒(しょうしゃ)
- 俗っぽくなくしゃれているさま。どろくさいところがなく、気が利いている様。
羊歯(しだ)
- シダ植物の総称。ウラジロのことを多くは言うらしい。
- 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AD
銅鑼声(どらごえ)
鼻白む(はなじろむ)
- 興ざめた顔つきをする。気後れした顔をする。
口疾し(くちとし)
- 返答等の受け答えが早い。
- 軽率な発言をするさま。
甕(かめ)
- 底が深く、口径の広い容器。土製、金属製、陶磁製等がある。
猪首(いくび)
- イノシシの首のように太くて短い首、またその人
山裾(やますそ)
- 山の下の方の、なだらかで広い部分。
ヨロケ
=炭肺(たんはい)
- 炭鉱労働者に多い、慢性的な呼吸器病のこと。石炭の粉を吸い込むからなる。
=珪肺(けいはい)
- 鉱物の粉、埃を多量に吸い込んだために起こる慢性的な気管支炎など。鉱夫や石工に多い。
気絶え(けだえ)
- 炭肺や珪肺とかと程一緒やが、炭鉱労働者特有の呼吸器疾患。
瘴気(しょうき)
- かつて、風土病を引き起こすと恐れられた熱帯地域特有の湿気と暑さ。
紙垂(=四手、垂)(しで)
- 玉串やしめ縄などに細長く切って下げる紙。古くは木綿(ゆう)を用いた。
心許ない(こころもとない)
- あてにしている人が頼りなさそうで不安を感じる様子。
日がな一日(ひがないちにち)
- 朝から晩まで、一日中、飽きもせず同じことを続けるようす。
蓬髪(ほうはつ)
- 「乱れたままの頭髪」の古風な表現。
無精髭(ぶしょうひげ)
- 剃らないで、伸びたままになっている髭。
闊歩(かっぽ)
- 遠慮するところがなく大手を振って歩くこと。
懐手(ふところで)
- 両手を和服の懐に入れること。
山藍(やまあい)
感冒(かんぼう)
- からだの抵抗力が低下しているときにウイルスによって引き起こされる風邪。頭痛、食欲不振、だるさを伴う。
菰(こも)
- 藁で粗く織ったむしろ。
- 薦(こも)とも書く。
脚絆(きゃはん)
- 作業や歩行の際、足を保護し、動きやすくするために脛につける細長い布。
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筒袖(つつそで)
- 袂(たもと)がない筒のような形の袖(の衣服)
小袖(こそで)
- 袖の小さな普段着の和服。
こごみ
羅紗(=ラシャ)
- 地が厚くて織り目がはっきりせず、けば立っている毛織物。
ちなみに、上記の羅紗織は、使われている生地が羅紗であり、且つ緋色に染められているもの。この衣服が羅紗ではない。むしろ、こういう織物が羅紗。
出典: